AWAKO COLLECTION

​東京手仕事プロジェクトにて「株式会社清水硝子」の商品開発デザインを担当させて頂きました。

江戸切子のガラス素材は、高温で溶かされたガラスを鉄製の棹に取り、吹いたり、回したりして、手づくりで形づくられます。その過程でガラス素材に気泡が混入してしまい、２〜３割のガラス素材が正規品として販売できない課題がありました。

AWAKO COLLECTION では、気泡のあるガラス素材に、江戸切子のカットを工夫し気泡を解消したり、気泡をあえてデザインに取り入れるなどのアプローチで商品化を目指し、令和６年度の「東京手仕事」普及選定品に選出されました。

江戸切子は磨きをかけて仕上げるのが業界の通例ですが、今回の製品は磨かけない事で得られる曇りと透きの対比の美しさを選びました。気泡を隠すなどの効果も期待しています。磨きを掛けないことで、誤魔化しが効かないため、一発で削るなど高い技術が求められますが、職人の洗練された技術により実現できている製品です。

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2024